気になる英語表現(18‐272):rescind

  • 2018.09.29 Saturday
  • 05:06

 

アメリカを代表する宗教雑誌が、あることを“rescind”しました。

 

一体全体、何をしたというのでしょうか。

気になります。

勉強してみましょう。

 

rescind”が登場するのは、次の記事のヘッドラインと本文です。

 

 Religious magazine rescinds endorsement of Brett Kavanaugh after sexual assault testimony
 Christal Hayes, USA TODAY 
 Published 11:36 p.m. ET Sept. 27, 2018 | Updated 12:03 a.m. ET Sept. 28, 2018

 

おわかりでしょうか。

 

rescind”は、「…を撤回する、を取り消す」「…を剥奪する」「…を破棄する」。

 

endorsement”は、「支持」「承認」「推薦」。

sexual assault”は、「性的暴行」。

testimony”は、「宣誓証言」。

 

というわけで、ヘッドラインを訳すと、

 

 宗教雑誌がブレット・カバノー支持を撤回、性的暴行宣誓証言のあとで

 

となります。

 

この雑誌は、『America』といいます。

 

 公式サイト:https://www.americamagazine.org/

 

1909年にカトリックの米国イエズス会が創刊した週刊誌です。

米国でもっとも古い定期刊行物のひとつであり、カトリック週刊誌としては唯一です。

発行部数は、4万5000。

ニューヨーク・シティで発行しています。

 

同誌が、27日付で次の社説を発表しました。

 

 The Editors: It is time for the Kavanaugh nomination to be withdrawn

 

訳せば、

 

 社説:カバノー指名が撤回されるべき時が来た

 

となります。

 

ブレット・カバノー氏は、1965年2月12日ワシントンDC生まれの53歳。

(“Kavanaugh”の正確な発音は、/kævənɔː/。

ゆえに、「キャヴァノー」のほうが原音に近いのですが、

日本のマスコミが「カバノー」を使用していますので、これを使わせてもらいます。)

 

イェール大学でBA、同大ロースクールでJDを取得後、法律家の道を歩みました。

現在、連邦控訴裁判所判事を務めています(2006年から)。

7月にトランプ大統領から連邦最高裁判所判事候補に指名され、

現在、上院司法委員会で承認審議中です。

 

この時に起きたのが、昨日も紹介した性的暴行容疑です。

これにより、全米が揺れています。

特に、27日に公聴会に出席したクリスティーン・フォード博士の証言が決定的でした。

この証言を聴いた『アメリカ』誌がカバノー支持を取り消したのです。

 

カバノー判事は、カトリック信者。

カトリック教会には積極的に協力してきたこともあり、

妊娠中絶にも反対する保守派なので、同誌は一貫して支持してきました。

 

ところが、このフォード博士の証言により、考えを180度変えたのです。

カバノーが博士の申し立てを強く否定したことを受け、同誌社説は次のように述べます。

 

But even if the credibility of the allegation has not been established beyond a reasonable doubt and even if further investigation is warranted to determine its validity or clear Judge Kavanaugh’s name, we recognize that this nomination is no longer in the best interests of the country.

 

(しかし、たとえ博士の申し立ての信憑性が合理的疑いの余地なく立証されなかったとしても、たとえさらなる捜査がその申し立ての妥当性を決定的なものにしたり、あるいはカバノー判事の無実を証明するために必要だとしても、今回の指名はもはやわが国の最大の利益になることはないことをわれわれは認める。)

 

『アメリカ』誌は、昨今連発している聖職者の性的暴行への告発に関して、

一貫して厳しい態度を取ってきました。

ゆえに、「疑わしきは罰せず」の“reasonable doubt”を捨て、

フォード博士の発言を十分に妥当なものと考え、上のような強い発言をしたのです。

 

『アメリカ』誌の発言力は、相当なもの。

カトリック教会から見放されたカバノー氏の運命、厳しいものになったといってよいでしょう。

 

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