気になる英語表現(18‐102):flat-out lie
- 2018.04.12 Thursday
- 07:36
“flat-out lie”が登場するのは、次の記事のヘッドラインと本文です。
Megachurch pastor Bill Hybels resigns, calls sexual accusations 'flat-out lies'
John Bacon, USA TODAY
Published 10:09 a.m. ET April 11, 2018
おわかりでしょうか。
“flat-out lie”とは、「真っ赤なウソ」「完全な嘘」のことです。
“flat-out”が、「まったくの」「徹底した」を表す形容詞であるからです。
特に、アメリカでよく用いられます。
その他、「一所懸命の」「全力を尽くした」、
「きっぱりとした」「はっきりとした」という意味もあります。
なお、同じ“flat-out”で、副詞としても使用可能です。
その場合は、「まったく」「徹底的に」
「一所懸命に」「全力を尽くして」
「はっきり」「きっぱり」「ズバッと」、
これらから派生した「くたくたで」「疲れ切って」という意味になります。
なお、“flat-out”は、“flat out”という自動詞用法の熟語が起源です。
これで「…が全速力で走る」という意味になり、上の形容詞・副詞が生まれています。
“megachurch”は、「巨大教会」。
定期的な礼拝に2,000人以上が集まるプロテスタント教会を指します。
“pastor”は、「(プロテスタント教会の)牧師」
“resign”は、「…が辞任する」。
“sexual accusation”は、「セクハラ告発」。
というわけで、ヘッドラインを訳すと、
巨大教会の牧師ビル・ハイベルズ、辞職、自身へのセクハラ告発を「真っ赤な嘘」と
となります。
ビル・ハイベルズ(上)は、1951年12月12日生まれの66歳となる宗教指導者です。
ウィロウ・クリーク・コミュニティ・チャーチを40年以上前に設立し、
シカゴ近くにある7000人(!)入る巨大教会で礼拝(congregation)を行ってきました。
全米でもっとも礼拝者(congregant)を集める牧師として有名な人です。
ここ数年、過去20年以上にわたって、
女性スタッフ・礼拝者に卑猥な言葉を投げ、不適切に触っていたと告発されてきました。
そのことを受けて、年内で教会を辞めると火曜日に発表したのです。
ただし、告発に関しては、すべて“flat-out lie”だと潔白を主張しています。
聖職者のセクハラ疑惑が、後を絶ちません。
本来は、そういう疑惑すら起こしてはならない職業のはずです。
しかし、実際はそうではありません。
嘆かわしい限りです。