気になる英語表現(18‐50):roar
- 2018.02.19 Monday
- 05:39
『ブラックパンサー』(2018)が、アメリカで劇場公開されました。
もの凄い大ヒットのようです。
USA Todayは、そのことを“roar”を使って報じています。
一体全体、どういう意味なのでしょう。
気になります。
勉強してみましょう。
“roar”が登場するのは、次の記事のヘッドラインです。
'Black Panther' roars to a record $192M first weekend at the box office
Kim Willis, USA TODAY
Published 12:20 p.m. ET Feb. 18, 2018 | Updated 1:08 p.m. ET Feb. 18, 2018
おわかりでしょうか。
“roar”は、この場合、「…が精力的に進む」(proceed vigorously)という自動詞です。
“at the box office”は、「興行的に」「売り上げで」。
というわけで、ヘッドラインを訳すと、
『ブラックパンサー』、最初の週末、記録的1億9200万ドルの売り上げへ吠えながら猛進
となります。
「吠えながら猛進」と訳したのは、
“roar”には、「(猛獣など)が吠える」という意味もあり、
主人公の「ブラックパンサー」を猛獣になぞらえているのが明らかであるからです。
なかなか鋭いヘッドラインです。
ブラックパンサーは、マーベル・コミックのスーパーヒーロー。
アフリカの国王でありながら、アベンジャーズの一員です。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で初お目見えしています。
本作で、初めて主人公になります。
公式サイト:http://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther.html
ブラックパンサーを演じるのは、前作に引き続き、チャドウィック・ボーズマン。
『42 〜世界を変えた男〜』(2013)でスターの仲間入りをし、
『ジェームス・ブラウン 〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜』(2014)でその地位を固め、
いまに至っています。
黒人主演の映画らしく、主要共演者も黒人が大半で、しかも、大物が多いのです。
列挙すると、
『フルートベール駅で』(2013)『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)
ルピタ・ニョンゴ:『それでも夜は明ける』(2013)でアカデミー助演女優賞受賞
アンジェラ・バセット:『ティナ』(1993)で同主演女優賞にノミネート
『ラストキング・オブ・スコットランド』(2006)で同主演男優賞受賞
監督・脚本も『フルートベール駅で』(2013)『フルートベール駅で』(2013)の
ライアン・クーグラーと黒人です。
昨今のハリウッドを象徴する布陣といえます。
その他、マーティン・フリーマン、アンディ・サーキスが共演しています。
アメリカで公開されたのが、2月16日(金)。
それから3日間で北米1億9202万ドル、世界3億6102万ドルを売り上げました。
この北米成績は、史上5番目のスタートダッシュであり、
2月公開の映画では、史上最高となります。
しかも、この映画、評論家たちからも絶賛されているのです。
Rotten Tomatoesでは、支持率97%で、10点満点中8.2点。
Metacriticでは、100点満点中88点という具合です。
これなら、雄叫びをあげたくもなります。
日本での公開は、3月1日。
映画ファンのみなさん、あと10日の我慢です。