気になる英語表現(17-125):all-out assault

  • 2017.05.16 Tuesday
  • 06:38

 

米テキサス州議会が、LGBTの人びとに‟all-out assault”を仕掛けた

とUSA Todayが報じています。

 

物騒な表現です。

一体全体、どうしたのでしょう。

気になります。

勉強してみましょう。

 

all-out assault”が登場するのは、次の記事のヘッドラインと本文です。

 

 In Texas: 'It’s an all-out assault on LGBT people'
 Rick Jervis, USA TODAY 
 Published 11:53 a.m. ET May 15, 2017 | Updated 53 minutes ago

 

おわかりでしょうか。

 

all-out assault”とは、「総攻撃」「全力を挙げての攻撃」のことです。

 

all-out”が、「全面的な」「総力戦の」「徹底的な」「完全な」という形容詞。

assault”が、「暴行」「強姦」「暴力」「攻撃」という名詞。

というわけで、上の意味になっています。

 

ただし、‟assault”は、「暴行」「強姦」でわかるように、違法な暴力行為を意味する単語です。

発言者のテキサス州議会への非難が強く込められていると理解すべきです。

対訳も、その方向で作ってみました。

 

蛇足でしょうが、‟LGBT”は、‟lesbian, gay, bisexual, and transgender”の略で、

性的マイノリティー」のことです。

 

というわけで、ヘッドラインを訳すと、

 

 テキサス州:「これは、性的マイノリティーへの全面的な暴行だ」

 

となります。

 

記事によると、テキサス州議会(Texas Legislature)は、次の3つの法案を可決しました。

 

 (1)同性婚夫婦への養子縁組を違法とする法案

 (2)同性婚夫婦への婚姻証明書発行を拒否できる法案

 (3)トランスジェンダーの州民が公共のトイレを自分の判断で選ぶことを禁止する法案

 

支持者たちは、市民の信教の権利を守り、公共のトイレの安全を維持するために必要と主張。

反対者たちは、性的マイノリティーへの前例のない攻撃だと怒っています。

 

そのために、LGBT擁護団体Equality Texas(平等テキサス:1989年設立)会長

チャック・スミス氏の上の発言につながったというわけです。

 

とはいえ、LGBTへの‟all-out assault”を行うのは、テキサス州だけではありません。

全米30州において、131の反LGBT法案が州議会に提出されているといいます。

とはいえ、テキサスのLGBT嫌いは徹底していて、

昨年は252の反LGBT法案が議会に提出され、そのうちの8案が議会を通過しているのです。

 

このように、アメリカ全体をLGBTに寛容だと考えてはいけません。

もちろん、一部の地域では受け入れられていますが、それでもあくまで一部です。

全米的に見れば、テキサスのようにLGBTへの‟all-out assault”を仕掛けるところが多いのです。

 

トランプ政権も、性的マイノリティーに冷たいといわれています。

これから全米がどう動いていくのか、注目し続けましょう。

日本でも大きな問題なのですから。

 

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM